東京臨海ホールディングスとソフトバンク<9984>は、フリーWi-Fiへの登録方法として新たに電話認証方式を導入し、年9月1日より東京台場で開始した。
これは携帯電話を使って専用の電話番号に電話をかけることで本人確認するという。スマホやタブレットでWi-Fiを有効にし「FreeWiFi_ODAIBA」と記されたSSIDを選ぶと、画面上に専用電話番号が表示される。電話をかけるとパスワードを取得でき、再度SSIDをタップし、表示画面に従って必要事項を入力することで認証される。これまではメールアドレスを登録するのが一般的で、使い始めるまでの手順が煩雑だった。電話認証方式なら、専用のアプリをインストールしてメールアドレスを登録する必要もない。
この取り組みはWi-Fi環境の利便性や快適性を向上させるのが狙いだ。台場を訪れる日本人観光客はもちろん、訪日外国人観光客の増加に伴い、登録しやすい方式が必要だと考えた。そのため日本語のほか、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語での通話にも応対する。
電話認証方式によって得られたパスワードは、国内向けの携帯電話なら90日間、海外向けの携帯電話は14日間利用できる。1日あたりの利用時間に制限はない。なお、海外携帯電話用の電話番号への通話は無料だが、ローミング先を事前にソフトバンクに設定しておく必要がある。
利用可能なエリアは、ゆりかもめの全駅、りんかい線の国際展示場駅、東京テレポート駅、グランドニッコー東京 台場、ヒルトン東京お台場、東京ビッグサイトなどだ。そのほか、商業施設も含め主要エリアはほぼ網羅する。
より高速な通信手段としてフリーWi-Fiを活用する機運が高まりつつある。エリアの拡大はもとより、こうした敷居の低さを打ち出すことが、さらなる利用拡大につながるはずだ。(編集担当:久保田雄城)