北がムスダン発射に失敗、近く再実験の可能性

2016年10月17日 07:09

 佐藤正久元防衛大臣政務官は16日、「米戦略軍は15日、北朝鮮が『ムスダン』とみられる中距離弾道ミサイルを発射したが失敗したと発表。ムスダンなら6月22日の発射以来だ。朝鮮半島周辺で大規模な米韓合同演習を行っていたが、終了に合わせて発射した可能性もある」とし「エンジンに欠陥があるとの見方もあるが、発射実験の繰り返しで技術が着実に進歩しているのは間違いない」と注視していく必要をツイッターに書き込んだ。

 韓国・聯合ニュースも16日、「韓国軍合同参謀本部は16日、『北が15日午後12時33分ごろ、(北西部の)平安北道亀城市の方ヒョン飛行場付近から(中距離弾道ミサイルの)ムスダンとみられるミサイル1発を発射したが、発射直後に失敗した』ことを明らかにした」と報じた。

 「ムスダンは射程3500キロで、米軍のグアム基地まで射程に収める」としており「ムスダン発射はこれで、計7発、成功したのはそのうち1発と韓国軍当局は判断している」とした。

 また「韓国軍当局は北朝鮮が中距離弾道ミサイルの発射能力を証明するために近く再び発射実験に乗り出す可能性が高いと予想する」とも報じている。(編集担当:森高龍二)