朝鮮労働党創設記念日(10月10日)前後の動きが注視されている。特に北朝鮮スポークスマンが「米国は近い将来、我々の生命を狙った自分らの矛先が、むしろ自分らの息の根を止めることになる、身震いするような現実に直面することになるであろう」とした談話を発表していることから、中距離あるいは長距離弾道ミサイル、核実験など、何らかの行為がある可能性が高まっている。
稲田朋美防衛大臣は「今年に入り核実験2回、過去に例を見ない頻度での弾道ミサイル発射など、北朝鮮は挑発的な行為に出ている」とし「朝鮮労働党創設記念日の10日に前後した国威の発揚、また、10日から予定されている米韓海上合同訓練に反発するなどし、さらなる挑発行動に出る可能性は否定できない」と会見で語った。
そのうえで「予断は許さない」と語り「いつでもどこでも撃てる態勢や潜水艦からの発射、先日は3発の弾道ミサイルが同時に排他的経済水域のほぼ同地点と評価していいところに着弾させるなど、明らかに技術が向上しており、米国や韓国とも緊密に連携しつつ、引き続き緊張感を持って北朝鮮の動向について、必要な情報の収集、分析に努めていく」とした。
聯合ニュースは「朝鮮労働党創建記念日を前後して核実験やミサイル発射などの新たな挑発に踏み切るとの見方が出ているなか、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は北朝鮮核問題への対応に集中している」と8日までに報じた。
また「一部では、北朝鮮が10日ではなく、米大統領選投票日(11月8日)に合わせて挑発を行うとの見方もある」との見方も報じた。(編集担当:森高龍二)