中国軍のレーダー照射事件 宣伝戦の様相へ

2013年02月09日 17:58

 佐藤正久防衛大臣政務官は9日、中国艦船による自衛隊護衛艦へのレーダー照射事件について「宣伝戦の様相を帯びてきた」との認識を示した。

 佐藤政務官は「これから硬軟取り混ぜた対応を中国が仕掛けてくるだろう」としたうえで、レーダー照射事件については「中国の政府と軍、中央と現場、それぞれ一枚岩ではない可能性も高い」との見方を示した。

 また、前日、大分であった防衛懇談会での席で、佐藤政務官は「防衛省の発表が遅かったとの意見が多いが、慎重に分析した結果での発表であり、レーダー照射は事実だが、砲身は護衛艦の方を向いていなかった。中国軍は自衛隊がどうするかを見ていたといえる」との見方を示した。そのうえで「慎重な対応は正解だった」とした。(編集担当:森高龍二)