地域の宿泊産業支援へ観光庁が新年度に新規事業

2013年02月10日 15:58

 観光庁は地域観光を元気にするには地域の宿泊産業の活性化が欠かせないため、25年度から地域宿泊産業再生支援事業をスタートさせる。

 宿泊産業の大半は中小事業者のため、資金や経営ノウハウが十分でなく、外的要因から経営が悪化した場合、そのまま、廃業や倒産に追い込まれるケースも珍しくない。その結果、地域から宿泊施設が減り、無くなる場合もあり、地域の魅力が減少、そのことが原因して集客減や観光地空き店舗の増加など周辺産業にも大きな影響を与え、観光地としての魅力を低下させるという悪循環になることもある。

 観光庁では、そうした悪循環にならないよう、地域の宿泊産業が危機に直面した場合に財務や労務、マーケッティングなどの知見を有した大学などを活用し、継続的な再生支援の仕組みつくりを構築していきたいとしている。(編集担当:森高龍二)