フォルクスワーゲンジャパン(VW)は、コネクティビティ機能を強化し、装備を充実させたVWゴルフの特別仕様車を発売する。新しい限定モデルは、「つながるクルマ」を実現するハッチバック(HB)の「Golf Connect(ゴルフコネクト)」と同ステーションワゴン車の「Golf Variant Connect(ゴルフヴァリアントコネクト)」の2モデルだ。11月29日から全国のVW正規販売店で発売する。
今回の特別仕様車は、ゴルフHB & ワゴンの「TSI Comfortline(コンフォートライン)」と「TSI Highline(ハイライン)」をベースに、 テレマティクス機能である「Guide & Inform(ガイドアンドインフォーム)」を追加した VW純正インフォテイメントシステム「Discover Pro」を標準装備したモデルだ。昨今注目されている「つながるクルマ」を実現する“コネクティビティ”をさらに強化させたモデルだ。
また、人気の LED テールランプの採用やアルミホイールのデザイン刷新変更など、HB & ワゴンともに装備を充実させ商品力を強化した。
テレマティクス機能「ガイドアンドインフォーム」とは、VW純正インフォテイメントシステム「Discover Pro」にスマートフォンなどの通信機器を利用して専用サーバーと通信し、オンラインのVICS交通情報を受信。連携するナビシステムのルート案内の精度などを高める。同時に、Googleサーチエンジンを利用したオンライン検索(テキスト&ボイス)も利用できる。
さらに、通常の地図表示に加え、「Google Earth」で地図を表示し、「Google Street View」を使って事前に目的地周辺の情報を映像で確認も可能だ。また、駐車場の空車状況やガソリンスタンドの位置、ガソリンやサービスの価格などの情報をタイムリーに入手できる。「Guide & Inform」の各種機能により、利便性や安全性が大幅にアップするという。
今後「つながるクルマ」をテーマにクルマの将来像を考えると、ユーザーが「クルマに求める“つながる”情報機能」は、多くの場合「交通情報を含めた安全性に関する情報機能」や「利便性に関する情報機能」だろう。
こうした機能を将来的にみた場合、VW社が推進する電気自動車(EV)ユーザーに対する大切なインフォメーションは、充電インフラの場所や満空情報などの車両特性に合ったタイムリーな情報の提供などが考えられ、通勤にクルマを運転しているのか、休日のレジャーなのか、それぞれのクルマの使用シーンによっても、ユーザーが求める「移動情報」は異なってくるように思える。
VW「Golf Connect」の“とりあえず・つながるクルマ」は発進するようだが、こうして将来のつながり方を考えると、常にアップデートが必要な機能といえそうだ。
価格はComfortline ConnectのHBが306.0万円、ワゴンが319.0万円。Highlineは40.9万円アップとなる。(編集担当:吉田恒)