トヨタ、デザインと走りに徹底的にこだわった「TNGA第2号車」C-HR発売

2016年12月15日 08:04

Toyota_C-HR

ラストップレベルの30.2km/リッターを実現したC-HRハイブリッドGグレード、価格は290.52万円

 トヨタ自動車は、新型車C-HRを全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて12月14日に発売した。なお、C-HRは、2017年1月2日〜3日に開催される「第93回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」の運営車両として使用される予定だ。

 C-HRは、「もっといいクルマづくり」の実現に向けたクルマづくりの構造改革である、TNGAの第2号車として投入したモデルだ。先行して発売しているTNGA第1号車のプリウスとプラットフォームは共通ながら、世界のあらゆる道で走行テストを行なった。欧州の一般道路でのステアリングの応答性やダンパーのチューニングなど、運動性能にこだわってC-HRの「味付け」を実施したという。

 その際に開発陣がこだわったのは、「レスポンス」「リニアリティ」「コンシステンシー」で、この3要素を突き詰め、コンセプトである「我が意の走り」を追求しているとしている。ちなみに、コンシステンシーとは、車速・横G・路面状況などに左右されずクルマの応答性が常に一貫していることだ。

 2016年5月には、“クルマと人を鍛える”TOYOTA GAZOO Racingの活動を通じ、ドイツで開催された第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レースにプロトタイプが参戦して完走を果たした。

 また、C-HRが属するコンパクトSUV市場は、より大型のSUVに比べ内外装デザインを重視する顧客が多い。そのため、デザインにも徹底的にこだわった。

 特にエクステリアデザインは、デザイナーの発想をそのままの形で実現することを目指して開発。「センシュアル スピード-クロス」をキーワードに、大人の感性に響くつくり込みでキビキビとしたスピード感あふれるキャビン&ボディを持ったSUVとしてのたくましい足回りをセッティング。そのうえで、スピード感あるキャビン形状・彫刻的な面造形・「ダイヤモンド」をモチーフに強く絞り込んだボディと大きく張り出したホイールフレアの対比など、独創的なスタイルを追求している。

 気になる燃費は、ハイブリッド車はクラストップレベルの30.2km/リッターを実現。「平成32年度燃費基準+20%」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「エコカー減税」の対象とした。また、1.2リッターターボ車(レギュラーガソリン仕様)は15.4km/リッターを達成。「平成27年度燃費基準+5%」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「エコカー減税」の対象となる。

 価格はターボ車の251.64万円から277.6万円。ハイブリッドモデルの264.6万円から290.52万円だ。(編集担当:吉田恒)