日産ノート「e-POWER」の爆発的ヒットで11月販売で首位に

2016年12月09日 15:51

Nissan_Note

2016年11月、月間販売台数で1位となった日産ノート。写真は12月8日に発表となったNISMOバージョンのe-POWER「ノートe-POWER NISMO」。外板食はブリリアントホワイトパール、価格は245.808万円

 日本自動車販売協会連合会の発表した統計資料によると、2016年11月の登録車販売台数のトップに日産ノートが立った。軽自動車を含めたすべての乗用車のトップであり、日産ノートにとって初の快挙だ。1カ月の販売台数は、1万5784台で、前年の11月に比べ倍以上の販売台数を記録、前年比は244.4%だった。

 11月2日に一部改良を加えて発売した「日産ノート」は、新たに追加したシリーズ型ハイブリッドシステム「e-POWER」搭載車が高い評価を得ており、発売後約3週間を経過した11月23日には、月間販売目標の2倍となる2万台を突破する受注を獲得しているという。この爆発力が、トヨタ・ハイブリッド車の常勝軍団を逆転したというわけだ。

 日産では、「国内の小型車市場における厳しい競争環境において、今回軽自動車を含む全銘柄別販売台数で首位の座を獲得できたのは、e-POWERの100%モーター駆動の力強くスムーズな走行性能と優れた静粛性に加え、アクセルペダルの踏み戻しだけで加速から減速までを意のままに行うことが出来る利便性が評価されたことによります。またe-POWERの投入を機に「ノート」自体に再注目していただき、室内の広さや先進安全性能が改めて評価されたことも大きく貢献しています」とコメントしている。

 同時に日産は、新たにニスモと協働で「ノートe-POWER NISMO」を発売する。従来からの熱狂的なモータースポーツファンや、スポーツドライビング志向のユーザーに限らず、より幅広い層のクルマ好きな方にNISMOの情熱とこだわりを注いだクルマの提供するために、11月に発表した「ノート e-POWER」をベースにNISMOの専用チューニングを行なったモデルだ。

 「ノートe-POWER NISMO」は、NISMOのチューニングによりe-POWERのモータードライブ特性を最大限に活かし、新しく先進的な運転感覚や、胸のすくような加速性能、優れた静粛性など、一歩先をゆく新しいNISMOを体感できるモデルだという。

 専用のボディ補強と、厳選したスプリングによる専用サスペンションなどの採用により、「上質な走り」と「スポーティさ」を高次元でバランスさせ、しっかりとした乗り心地性能と操縦安定性を実現。さらに、電動駆動の特性を活かし、どこからでも瞬発力の高い加速フィールを提供する専用チューニングコンピューター(VCM)を搭載し、NISMOらしい走りの楽しさを提供する。日常のシーンからワインディングまで、爽快な走りを楽しむことが可能だとする。価格は245.808万円。(編集担当:吉田恒)