16年3Qの国内レーザーMFP/プリンター全体の出荷台数は前年同期比1.3%減の35万6,000台

2016年12月29日 10:05

 IT専門調査会社 IDC Japanは、国内レーザーMFP/プリンター市場に関する2016年第3四半期(7月~9月)の実績を発表した。

 それによると、2016年第3四半期の国内レーザーMFP/プリンター全体の出荷台数は、前年同期比1.3%減の35万6,000台となった。

 プリンター機能に加えて複写機能、スキャナー機能などを備えた、レーザーMFP市場は、カラーレーザーMFPが、前年同期比1.8%減の13万5,000台、モノクロレーザーMFPが5.0%減の4万台となった。レーザーMFP全体では前年同期比2.5%減の17万5,000台となっている。カラーレーザーMFPが前年同期比で減少した背景には、前年同期にあった、大手コンビニエンスストアチェーン向けA3カラーレーザーMFPの置き換え案件と同等の出荷が、今期はなかったことが挙げられるという。IDCでは、カラーレーザーMFPは、カラー化とレーザープリンターからの移行によって、大きな落ち込みをすることなく今後も推移するものと考えているとしている。

 レーザープリンター市場は、カラーレーザープリンターが、前年同期比8.7%減の5万1,000台、モノクロレーザープリンターが3.7%増の13万台となった。レーザープリンター全体では前年同期比0.2%減の18万1,000台となっている。今期は、前年同期と比較して、特筆すべき大型案件の出荷はなかったが、主要ベンダーに大きな落ち込みがなく、前年同期比で増加したベンダーもあったことから、レーザープリンター全体としては、前年同期並みの出荷台数になった。

 次にMFP化率、カラー化率などの指標を見ると、今期のMFP化率は49.3%、前年同期から0.6ポイントの減少。レーザープリンターの出荷台数は前年同期並みだったが、レーザーMFPの減少がそれを上回っていたために、MFPの比率が減少する結果となった。カラー化率は52.4%、前年同期から1.3ポイント減少した。カラーレーザーMFP、カラーレーザープリンターが前年同期比で減少する中、モノクロレーザープリンターが今期は増加となったため。しかし、中長期的な視点で見た場合、ベンダーは利益が大きいカラーレーザーMFP、特にA3カラーレーザーMFPの販売に注力しており、MFP化率、カラー化率ともに徐々に高まっていくものと、IDCではみている。

 ベンダー別の出荷台数シェアでは、キヤノン、リコー、富士ゼロックスが大きなシェアを持っており、この3社で60%以上のシェアを維持している。この3社にNEC、ブラザー工業、セイコーエプソン、シャープを合わせた上位7社で、国内レーザーMFP/プリンター市場の80%以上のシェアを占める。

 IDC Japan イメージング,プリンティング&ドキュメントソリューション リサーチマネージャーの坂田信之氏は「2016年第3四半期の国内レーザーMFP/プリンター市場は、前年同期比で1.3%の減少となった。前年同期の大手コンビニエンスストアチェーン向け出荷のような大型案件がない中では、今期は悪い状況ではなかったと言える。国内レーザーMFP/プリンター市場は既に成熟しているが、その中にあってもレーザーMFP/プリンターの出荷台数を維持していくためには、ベンダー、販売店が顧客、特に中堅中小企業顧客の状況変化を見逃さずに、ソリューションを含めた新たな価値を提案し、リプレイスに結び付けていく必要がある」述べている。(編集担当:慶尾六郎)