JKT48がインドネシアで新CMをスタート

2012年04月02日 11:00

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ヤマハ発動機のインドネシア現地法人がプロモーションに起用しているJKT48による新CMのひとコマ

 2011年のデビュー以来、連日のようにテレビ出演を果たすなど、精力的に活動をしているAKB48初の海外姉妹グループJKT48。昨年の12月には、大塚製薬のポカリスエットのCMも放映が開始されるなど、日本企業による現地でのプロモーション起用も着々と進んでいる。

 そのような中、ヤマハ発動機も、インドネシア市場に導入している低燃費スクーター「Mio J」のプロモーションにJKT48を起用している。ターゲット層の10代若者に対し、フレッシュでさわやかなイメージを訴求し、需要獲得を図っていく。3月に入りその新CMの放映が開始され、「会いたかった」のポップな曲とともに元気いっぱいに踊る彼女達が若者の間で話題となっているという。歌詞の最後が、「会いたかった・・・ミオジェイ!」と製品名になっているのもCMならではで面白い。新CMはヤマハモーターインドネシアのYoutube公式チャンネルで見ることができる。

 経済成長が著しいインドネシアは、日本企業にとって有望な巨大市場である。JKT48を起用することは、日本企業がインドネシア市場を攻略する上で、理にかなった戦略と言えるであろう。先日も、シャープがインドネシア国内における同社の販売促進イベントなどに起用すると発表するなど、JKT48の起用は着実に広がっている。

 現在、経済産業省が世界へ日本文化を押し出している政策として注目を集めているのが「クール・ジャパン」だ。クリエイティブ産業の育成や国内外への発信などの施策を業種横断的、政府横断的に推進している。AKB48をはじめ、JKT48などもプロデュースする秋元康氏はその官民有識者会議のメンバーでもある。今後もJKT48のようなコンテンツ発信は盛んになり、そこに共感する日本企業が利用するケースが増えてくるのは間違いないだろう。

 未成熟なタレントのCM起用は、そのタレント自身のイメージを方向づけるものともなる。そのイメージを浸透させ、JKT48と日本企業とに相乗効果をもたらすことが出来るのか、今後もその活動から目が離せない。