稲田朋美防衛大臣は13日、アンダーセン空軍基地を訪ね、THAAD(高高度ミサイル防衛システム)を視察しての感想を記者団に聞かれ「ミサイル防衛態勢や新たなアセットの検討ということの一つとして、この目で見ることができ、有意義だった」と語った。
稲田防衛大臣は「現段階でTHAADを導入するという具体的な計画はないが、今、日本を取り巻く環境、新たな脅威の段階に入っている北朝鮮の対応として、その能力強化策の一つとなり得るというふうに考えている」と答え「一つの選択肢として、これから何が可能かということを検討していきたいと思っている」とした。
また、海兵隊のグアム移転事業については「日米同盟における抑止力の維持、さらには安倍政権において最重要課題でもある沖縄の負担軽減のためのグアム移転という重要な取り組みについて、実際に見ることができた。厳しさを増すわが国を取り巻く環境のもとで、グアムに展開している米太平洋軍の装備品をしっかり見ることもできた」と述べた。
そのうえで「米国による拡大抑止への信頼というものを深めることができたし、アジア太平洋地域の平和と安定に対する米国のコミットメントについての理解も深めることができた」とした。(編集担当:森高龍二)