稲田朋美防衛大臣は30日の参院予算委員会で、自身が2008年8月号の冊子「月刊日本」で「尊属殺人規定を復活せよ」としていたことについて、その考えは今も変わっていないのかを民進党の蓮舫代表に質され「尊属殺人規定を復活させよとは思っていない」と答え「10年経ち、その過程で、わたくしも政治家として成長したのだなーと思います」と答え、少し笑みを浮かべた。
この日、蓮舫代表は稲田防衛大臣が2008年当時の冊子で、家族を殺(あや)めてしまった人に罪を加算する「尊属殺人を復活せよ」との考えを示していた稲田防衛大臣に対し、現在の考えを質した。
稲田防衛大臣は「親を大切にするということを重要視しなければならないということを申し上げていたわけで、尊属殺人規定を復活させよとは思っていない」と答弁。
蓮舫代表が稲田大臣の当時の表記で「政治の間違いは政治が正さなければなりません。尊属殺人規定は復活させるべきです(としていた)修正しますか」と追及すると、稲田大臣は「その時と同じ考えではない」と答弁。
蓮舫代表が「いつかわりましたか」と訊ねたのには「10年経ち、その過程で、わたくしも政治家として成長したのだなーと思います」と答えた。
また憲法改正に絡んでの同雑誌での記述には「日本の良き伝統や良き考え方は取り戻さなければならない。それが自民党の立党の精神で、我が国はたんに経済力や力をつけるだけでなく、世界から尊敬される国を目指そうということを申し上げていた」と述べた。(編集担当:森高龍二)