トヨタ、愛知県豊田市の元町工場において燃料電池フォークリフト本格導入

2017年02月01日 08:01

Toyota_FC_Falk

豊田自動織機製燃料電池フォークリフト、最大積載量2.5トンとなっている。左はトヨタの燃料電池車「MIRAI」

 トヨタ自動車が、愛知県豊田市の元町工場において、豊田自動織機製の燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)を2台導入し、2017年1月31日より運用を開始したと発表した。

 今回導入したFCフォークリフト2台は、環境省・国土交通省連携事業である「水素社会実現に向けた産業車両の燃料電池化促進事業」を活用して導入したものである。

 水素を燃料として時前で発電して稼働するFCフォークリフトは、稼動時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を持ちながら、電動フォークリフトの充電とは比較にならない短い時間で燃料を充填。その時間は3分程度で、高い利便性を備えている。

 さらに、外部給電機能により災害などの非常時に電源としてもFCフォークリフトの活用が可能だ。このため、今後、工場でのCO2排出量削減に向けて、現在使用しているエンジン式フォークリフトをFCフォークリフトに置き換えていく予定だという。

 まず、元町工場において、2台の導入を図り。2018年に20台程度導入し、その後、2020年頃までに170~180台程度の導入を目指していくとした。

 トヨタは、2015年に公表した「トヨタ環境チャレンジ2050」のひとつとして、「工場CO2ゼロチャレンジ」の実現に向け、工場での水素利用を目指して水素エネルギー活用技術の開発・導入を進めている。

 こうした取り組みの一環として、元町工場以外の工場においてもFCフォークリフトの導入・利用を推進する。今後も、オールトヨタでは「工場CO2ゼロチャレンジ」の実現に向けた取り組みを着実に進めていく考えだ。(編集担当:吉田恒)