世耕弘成経済産業大臣は東芝の米国での原子力事業の巨額損失などで債務超過の経営危機を招くなどしている中でも「原発輸出」に積極的な姿勢を続けている。
世耕大臣は今月3日の記者会見でも「世界各国でこれから新たに原発を設置しようという動きがたくさんある」とし「そうした国々からは、いろいろな形で日本の技術に対する期待というのも寄せられている」と記者団に答えた。
特に,世耕大臣は「我々は東電福島第一原発事故を経験し、その教訓に基づいて安全な原発を世界に提供していくという責務もあろうかと思っている」と原発輸出が「安全な原発」(?)を提供する「責務」だとの考えを示した。
そのうえで「国としては、そういった期待にしっかり応えていきたいと考えている」と述べた。
また14日の記者会見でも「世界各国から日本の原発の技術、特に福島第一原発の過酷事故を経験して、それを踏まえた安全基準に対応しているという日本の原発技術に対しては、強い期待の声が寄せられているのが事実だ」とし「政府としてはしっかり対応していきたい」と語った。
世耕大臣は「我が国の質の高いインフラということを今世界各国に訴えかけているが、(原発も)その中のメニューの一つということになるかと思う」と述べた。(編集担当:森高龍二)