GfKジャパンは全国有力ゴルフ用品取扱店の実店舗およびインターネット通販における販売実績を基に2016年の主要ゴルフ用品の小売販売動向を発表した。
それによると、2016年の主要ゴルフ用品小売市場規模は、前年比5%減の1,302億円となった。市場の6割を占めるクラブは同4%減、ボール、用品類も市場規模が縮小した。こうした中、インターネット通販は金額前年比3%増と成長をみることができた。市場に占める割合は1割強にとどまるが今後の動向が注目されるとしている。
クラブ販売は数量前年比では7%減となったが、新製品の価格上昇等により税抜き平均価格が前年から3%上昇したため、金額前年比では4%減にとどまった。クラブ販売金額の3割を占めるドライバーは、全体では金額前年比1%減であったが、男性向けでは同1%増となった。ドライバーにおける新製品(2016年発売モデル)の販売数量構成比は、男性向けでは31%と、女性向けより約1割高かった(図2)。男性ゴルファーによる新製品への買い替え需要が市場を下支えしているといえる。
その他クラブをみると、フェアウェイウッドは金額前年比7%減、アイアンセットが同6%減と、上半期の好調から一転し通年ではいずれもマイナス成長となった。こうした中、クラブセットは男性向け製品の販売好調に後押しされ、同3%増とクラブで唯一のプラス成長を維持した。
ダイヤル式脱着モデルの伸長により好調であったゴルフシューズも2016年は金額前年比4%減に転じた。ダイヤル脱着式モデルの数量構成比は上半期に81%に達したが、下半期は77%へ縮小した。また、ダイヤル脱着式モデルの平均価格は旧モデルの販売増により前年の14,300円から13,800円へ低下した。ダイヤル脱着式への移行が一段落した今、新しい付加価値の登場が待ち望まれる状況にあるとしている。(編集担当:慶尾六郎)