菅義偉官房長官は10日夕記者会見し「国家安全保障会議で南スーダンPKO施設部隊について、現在行っている道路整備が終わる5月末を目途に活動を終了することを決めた」と発表した。
菅官房長官は南スーダンの治安について「ジュバは比較的落ち着いており、南スーダンPKO施設部隊の活動終了は治安の悪化を理由にするものではない」と語った。
また菅官房長官は「南スーダンへの派遣は平成24年1月の開始以来、5年を超え、施設部隊の派遣としては過去最長になった。この間、首都・ジュバから各地に通じる幹線道路の整備など大きな貢献をしてきた」と語った。
菅官房長官は「南スーダンの国づくりが新たな段階に入ろうとしている中、自衛隊が担当するジュバでの施設整備については、一定の区切りをつけることができたと判断した」と理由を語った。
そのうえで、菅官房長官は「我が国の考えについては、南スーダン政府や国連に事前に伝え(南スーダン政府からは)これまでの活動に感謝するという発言があった。今後も南スーダンPKO司令部への自衛隊要員の派遣は継続し、人道支援を充実するなど、南スーダンの平和と発展のために、出来る限りの貢献をしていく」と人道的支援は続けていくとの考えを述べた。(編集担当:森高龍二)