【今週の振り返り】世界のイベントラッシュ横目に83円下落の週

2017年03月18日 20:02

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今週平均の日中値幅は93円で100円以下。イベントに反応薄で、特に後場は静か。これは「平常心」「大人の落ち着き」か?それとも、身動きがとれなかっただけか?

 新規IPOが2件。エレベーター、エスカレーターの保守・保全業務、リニューアルを手がけるジャパンエレベーターサービスHD<6544>が東証マザーズに新規上場。公開価格550円より61.8%高い890円の初値がついた。終値では1040円に上昇。電子コミック配信サービス「まんが王国」を運営するビーグリー<3981>が東証マザーズに新規上場。公開価格1880円より0.05%高い1881円の初値がつき、たった1円差でかろうじて白星。電子書籍関連銘柄だが、コミック関連は話題性がある分、投資家の見方が厳しい。それでも終値は2078円まで上昇した。前日にジャスダックに新規上場して初値がつかない人気だったほぼ日<3560>に、公開価格2350円の2.28倍の5360円の初値がついた。しかし終値は5020円で、セカンダリーで「おいしい生活」とは、いかなかった。

 日経平均終値は68.55円安の19521.59円、TOPIX終値は-6.84の1565.85。売買高は20億株、売買代金は2兆4595億円。値上がり銘柄数は742、値下がり銘柄数は1116。プラスは任天堂率いるその他製品、パルプ・紙、証券、金属製品の4業種。マイナスは29業種で、下位は海運、石油・石炭、電気・ガス、不動産、医薬品、輸送用機器など。上海総合指数は0.96%安だった。

 今週の星取は2勝3敗。前週末10日の終値19604.61円から83.02円下落して今週の取引を終えた。今週の日経平均の日中値幅は、13日は125円、14日は38円、15日は78円、16日は164円、17日は60円で、平均すると93円で100円を切った。その日の株価は朝方の為替レートにほぼ規定され、連日の小動き。特に後場の「ベタなぎ」が目立った。東京市場は世界のイベントラッシュに対して「平常心」「大人の落ち着き」を見せていたのか? それとも、為替や不安材料に縛られて思うように身動きがとれなかっただけなのか?(編集担当:寺尾淳)