日産、超小型EVを使ったラウンドトリップ型カーシェア「チョイモビ ヨコハマ」開始

2017年03月22日 07:22

Nissan_ChoiMobi

2013年のモーターショーで日産が発表した2人乗りの小型EV23台を横浜市内の12カ所の拠点で貸し出す「チョイモビ ヨコハマ」

 日産自動車は、横浜市と超小型電気自動車(EV)「日産ニューモビリティコンセプト」を活用したラウンドトリップ型カーシェアリング「チョイモビ ヨコハマ」を開始した。

 「チョイモビ ヨコハマ」は、専用サイトからの会員登録により、横浜都心エリアに設置した14箇所のステーションで車両の貸渡および返却が可能なカーシェアリング。車両は、利用開始予定時間の30分前から予約可能だ。

 利用料金は、基本料金200円に加え、15分毎に250円課金される。1日の最大利用料金は、3000円となる。同サービスの利用には、日本の運転免許証、スマートフォン、日本国内発行のクレジットカードが必要です。

 日産と横浜市は、国土交通省が推進する「超小型モビリティ導入促進」事業の支援を受け、2013年10月から2015年9月の2年間、超小型電気自動車(EV)を活用した日本初のワンウェイ型カーシェアリング「チョイモビ ヨコハマ」の社会実験を、「低炭素交通の推進」「都市生活・移動のクオリティアップ」「観光の振興」を目的に実施した。2015年10月からは、レンタカー型運用での観光活用や地元企業での活用を行なってもいた。

 今回の新たな施策である「チョイモビ ヨコハマ」は、これまでの知見を活かし、より地域と密着した超小型モビリティ利活用の推進と持続可能な官民連携の事業モデルの構築を目指し、出発したステーションに車両を返却するラウンドトリップ型カーシェアリングだ。これに加え、横浜都心エリアに特化した観光ガイドツアーや地元企業への長期貸し出しなども実施していくという。

 日産では、ゼロ・エミッションリーダーとして、これからも超小型EVの活用による新しいモビリティの実現や、移動の際の利便性や生活の質の向上の可能性を追求し、サービス開始後も横浜市と協働で、地域で活動する幅広い関係者に参画を働きかけ、超小型モビリティの有用性、事業化の可能性の検証を行なっていくとしている。(編集担当:吉田恒)