現代人は、小物や日用品から車や家にいたるまで、所有に対するこだわりが薄れ、共有することで賢く生活する意識が根付いてきている。こうしたなか、ジャストシステムは、全国20~60代の男女1109名を対象に「シェアリングエコノミーに関する実態調査」を実施した。
オンラインフリーマーケットの利用状況では、「現在利用している」(14.4%)、「過去に利用したことがある」(6.6%)を合わせた割合は約2割にのぼった。このうち商品の購入で81.9%が、出品で71.3%の利用があった。また、出品者が重視することは「サービス自体の使いやすさ」(71.9%)で最も高くなり、「サービス自体の安全性」(65.8%)がそれに続いた。さらにはオンラインマーケットの安全性に関して「とても安全」(3.9%)、「どちらかというと安全」(27.8%)を合わせた割合は3割程度で、半数以上が安全性を疑っているとの結果となった(「安全だとは思えない」(23.9%)、「どちらかというと安全だとは思えない」(31.8%))。
CtoCカーシェアリングの利用状況では、「過去に利用したことがある」が3.4%にとどまった。このうち81.6%で利用者として、55.3%でオーナーとしての利用があった。また、オーナーが重視することでは「サービス自体の評判」(76.2%)で最も高くなり、「サービス自体の安全性」(71.4%)、「利用者の評価」(71.4%)がそれに続いた。さらにはCtoCカーシェアリングの安全性に関して「とても安全」(7.0%)、「どちらかというと安全」(38.8%)を合わせた割合は4割以上にのぼり、安全性を疑っている割合より多かった(「安全だとは思えない」(14.4%)、「どちらかというと安全だとは思えない」(27.3%))。
民泊の利用状況では、「過去に利用したことがある」が3.7%にとどまった。このうち87.8%で宿泊客として、39.0%でオーナーとしての利用があった。また、オーナーが重視することは「サービス自体の安全性」(87.5%)で最も高くなった。さらには民泊の安全性に関して「とても安全」(4.9%)、「どちらかというと安全」(18.5%)を合わせた割合は2割程度で、6割以上が安全性を疑っているとの結果となった(「安全だとは思えない」(32.2%)、「どちらかというと安全だとは思えない」(32.6%))。
調査結果より、プラットフォームに対する安全性に対して信頼を得ることで、よりサービスを使う出品者・オーナーが増え、ひいてはサービスの利用人工の拡大につながることが予想される。(編集担当:久保田雄城)