日本共産党の小池晃書記局長は学校法人森友学園への国有地払い下げに関して、総理夫人の秘書付きだった女性(公務員)が籠池泰典理事長の要請に応じて財務省に問い合わせをし、ファックスで回答するとともに、総理夫人の昭恵氏にそのことを報告していた件について、自民党の下村博文幹事長代行が「ゼロ回答だった」と26日のNHK番組で語ったことについて、「ゼロ回答どころか、結果は満額回答ではないか」と籠池理事長側の要請通りになっているではないか、と反論した。
さらに小池書記局長は「総理夫人付きの秘書の女性が自分の判断で、財務省に問い合わせをし、回答を籠池氏にファックスで返したのか」と反論したうえで「官僚は上司の指示なしに絶対動かない。もし、上司の指示なしにやったというのであれば、それはそれで大問題だ」と政府・自民党の説明には無理があることを指摘した。
また、24日の参院予算委員会で、回答のファックスにある「当方として、見守って参りたい」としている部分の「当方」とはだれかについて質したところ、菅義偉官房長官が「(総理夫人付き秘書の)谷査恵子さんだ」と答弁したことに「谷さん個人だなんて、呆れた話だ。こんなことを個人の責任に押し付けるのは、ほんとに酷い」と、政府の姿勢を非難した。
これに、下村幹事長代行は「個人に押し付けるということではなく、谷さんは谷さんとしての職務をきちんとやった、ということだ」と述べ、財務省への問い合わせやファックスでの回答が総理夫人付き秘書としての職務だったとした。(編集担当:森高龍二)