藤村修官房長官は5日、中国の2012年度の国防予算が前年執行額比で11.2%の増と2ケタの伸びをみせていることに対し「(国防費の内訳には)依然として不透明なものがあり(日本政府として)安全保障分野における対話や交流を通じて中国に対して国防政策における透明性の向上を働きかけていく」との意向を示した。
中国の国防費は2012年度予算案で前年度実績に比べ11.2%増の6702億万元(米ドルで1016億ドル、日本円で約8兆7000億円)になると発表されている。これは2年連続での2ケタの伸びになる。
藤村官房長官は「2ケタ台の伸びになったことには日本としても留意し、今後の動向に注視していきたい」とした。(編集担当:福角忠夫)