現内閣は「加計学園ファースト」と蓮舫代表指摘

2017年06月02日 06:18

 学校法人加計(かけ)学園(岡山市)の大学の獣医学部新設をめぐり、加計学園理事で、内閣参与を務めていた木曾功氏が文部科学省事務方トップだった前川喜平文部科学事務次官(当時)に面会していたことなどを踏まえ、民進党の蓮舫代表は1日の記者会見で「今の内閣の体制は加計学園ファーストだ」と国有地払い下げに8億円の値引きが行われた学校法人森友学園(大阪市)問題とともに『重大問題』との認識を示した。そのうえで、蓮舫代表は真相解明に証人喚問が必要との認識を示した。

 会見で、蓮舫代表は「総理は加計学園理事長の『腹心の友』。萩生田光一内閣官房副長官は加計学園元客員教授。内閣官房参与は元文科省で加計学園の現職理事。こうした体制を背景に、和泉洋人総理補佐官が官邸の意向を前川・前事務次官に伝えて押し切った」と一連の疑惑の土壌を指摘した。

 そのうえで蓮舫代表は「総理の意向」などの文書について「菅義偉官房長官は『怪文書だ』と話しているが、前川前文部科学次官は『本物』と言っている。この部分の溝を埋めるにはたった一つ、国民に見える形で、国会での証人喚問を通じて、どちらが正しいか明らかにするしかない」と述べた。深まる疑惑に、証人喚問で真相解明を求める意見は多い。(編集担当:森高龍二)