会社に勤めていると、「こんな会社辞めてやる」と思うこともあるかもしれない。人材紹介事業を行うキャリアデザインセンターが、運営するビジネスパーソン向けサイト『typeメンバーズパーク』で実施したアンケート調査によると、「こんな会社辞めてやる」と思ったことがある人は98%にのぼった。ほぼすべての人が、1度は会社を辞めたいと思ったことがあるようだ。
会社を辞めたいと思った理由として一番多いのは「人間関係が上手くいかなかった」で、32.7%だった。「チーム全員が他の人の粗を見つけようとする様子に辟易した」「誰も居ないところでニヤニヤしながらブスと言われたりした」というエピソードが挙げられ、職場の足の引っ張り合いや、いじめ、嫌がらせなどが原因となっている。
2番目に多いのが「待遇が不満だった」で、19.0%だった。「営業実績をあげたにもかかわらず、正当な評価がされなかった」といった、実績に対する評価がなされていないということに不満をもつ人が多いようだ。
3番目に多いのが「突発的にショックなことがあった」で、13.1%だった。「上司に相談したデリケートな話を社員全員にバラされてしまった」「上司と先輩がただならぬ関係を臭わせるような会話や行動をしていた」など、信頼していた人が裏切るような行動をしたときに「辞めたい」と思うことも多いようだ。
他には「社風が合わなかった」が8.9%、「仕事内容が合わなかった」は6.5%。「他にやりたい仕事ができた」という前向きな回答もあったが、5.4%と少数だ。
「辞めてやる」と思った人のうち、56.7%の人は実際に会社を辞めるという選択をし、そのうち「転職後に不満が解消された」と回答したのは54.8%という結果となった。
今回の結果で、「こんな会社辞めてやる」と思う瞬間はだれにもあることで、その要因は人間関係が最も大きいことがわかった。会社では人と人が接している以上、足の引っ張り合いやいじめは無くならないだろうが、人間関係を円滑にすることで、早期離職を防ぐことにもつながりそうだ。(編集担当:久保田雄城)