社員・元社員による企業評価サイトの「Vorkers」は、新卒入社5年目までの社員から寄せられた口コミから、「新卒若手社員による『入社してよかった』会社ランキング」をまとめた。1位は、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)。若手社員だけでなく、すべての層の社員から高い評価を得ているようだ。「風通しが良い、若手も活躍できる環境がある」「自由、アグレッシブ、チャレンジングな環境」との口コミが目立ち、若手が成長する機会をふんだんに与えられているようだ。「人を大切にする会社」というコメントもあり、従業員が働きやすい制度が充実していることも伺える。P&Gの残業時間は月53時間あまり、有休取得率は40%と、全企業平均とほぼ同じ水準だった。
2位はゴールドマン・サックス証券。同社の残業時間は90時間で、ハードワーカーが多い。若手社員からは、「社員が猛烈に働くので、自分にも自然とストレッチがきく」と、社員の士気の高さを称賛する声が目立った。「若手にも裁量が大きく、一般の会社ではありえない規模の額や客を任せてもらえる」といった口コミもあり、やりがいは大きいようだ。一方で成果を出すことが強く求められ、「Up or Out」(昇進するか、辞めるか)という厳しい環境であることも事実である。
3位はブライダル関連サービスの高見株式会社。創業1923年、2013年に創業90周年を迎えた老舗企業だ。本社は京都で、ウェディングのプロデュースなど、若い女性が活躍できる職場として高い評価を得た。「直接的にお客さまの声を聴くことが出来るので、そのやりとりの中でやりがいも感じやすく、新入社員でも十分重宝される」というコメントがあり、若いうちから「働く喜び」を味わえる環境のようだ。老舗企業らしく福利厚生制度は充実しており、残業時間も17時間弱と少なめ、有休取得率も67%と全企業平均を大きく上回った。一方で週末は休みにくく、現場はほとんど立ち仕事であるため、「体力勝負」の一面もあるようだ。
そのほか、若手社員による「入社してよかった」と思う企業は、4位が武田薬品工業、5位が小松製作所、6位リクルートホールディングス、7位NTT、8位三菱商事、9位はスターバックスコーヒージャパン、10位はトヨタ自動車だった。(編集担当:北条かや)