LINE上の会話に合わせて企業のコンテンツを提供

2017年06月05日 07:31

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LINEは短期間で我々の生活に大きな位置を占めるようになった。これまでは基本的にプライベートの活用が主だったが、これからはビジネスでも大きな役割を果たすことになりそうだ

 LINEは短期間で我々の生活に大きな位置を占めるようになった。これまでは基本的にプライベートの活用が主だったが、これからはビジネスでも大きな役割を果たすことになりそうだ。大日本印刷<7912>(DNP)と、その100%子会社で企業の総合的なマーケティング施策等を行うDNPコミュニケーションデザインは、自動会話プログラム(チャットボット)を活用して生活者のニーズに合わせて企業の情報を提供するサービス「DNP Chatbotプラットフォーム」を5月31日に開始した。これは、LINE上の会話を分析し、その生活者が求めている情報を認識して、最適な企業のコンテンツを提供するサービス。

 今回、サービスの第一弾として東日本旅客鉄道(JR東日本)の「JR東日本Chat Bot」LINE公式アカウントに採用された。JR東日本が提供する運行情報や駅のコインロッカーの空き情報などをLINEの会話形式で表示し、複数の生活者が同じ画面で手軽にタイムリーに情報を取得することができる。

 「DNP Chatbotプラットフォーム」は、LINE ビジネスコネクトを活用し、生活者からの問い合わせに対して企業のLINEアカウントから各種情報を会話形式で生活者に配信する送受信システム。LINE上で交わされる会話に合わせて、タイミングよく商品情報、広告、画像や動画コンテンツなどの有益な情報を送ることで、生活者の利便性を高めていく。また、複数人でのグループトーク内で同じ情報を共有できる。スマートフォン用の企業専用アプリで情報配信する場合と比べて、利用者が多く、使い慣れたLINEを活用したサービスを提供する。

 JR東日本は、運行状況や列車の位置、天候や駅構内図、コインロッカーの場所などの情報を専用アプリで提供してきた。これまでは、例えば列車の遅延情報などを待ち合わせ中の複数のメンバーで共有したい場合、一人ひとりが個別にWebサイトやアプリで必要な情報を取得し、SNSやメールで情報を送り合うなどの手間がかかっていた。そこでDNPとJR東日本、LINE、ジェイアール東日本企画の4社は検討および開発を行い、「LINE ビジネスコネクト」と「DNP Chatbotプラットフォーム」を使用して、JR東日本が提供する交通情報や駅のコインロッカーの空き(利用)情報を複数人がタイムリーに、手軽に共有できる情報提供サービスを開発したという。(編集担当:慶尾六郎)