世界ラリー選手権第7戦イタリアで、前戦のラリー・ポルトガルに続き、トヨタ・ヤリスWRカーが3台ともに完走を果たした。写真は総合2位のヤリ-マティ・ラトバラ／ミーカ・アンティラ組、ヤリスWRC 10号車
6月11日（日）、2017年FIA世界ラリー選手権（WRC）第7戦ラリー・イタリア・サルディニアの競技最終日がサルディニア島の北西部で行なわれた。
TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラ／ミーカ・アンティラ組（ヤリスWRC 10号車）が総合2位、エサペッカ・ラッピ／ヤンネ・フェルム組（ヤリスWRC 12号車）が総合4位、ユホ・ハンニネン／カイ・リンドストローム組（ヤリスWRC 11号車）が総合6位でフィニッシュした。前戦のラリー・ポルトガルに続き、トヨタ・ヤリスWRカーが3台ともに完走を果たした。
ラリー・イタリア サルディニアの最終日デイ4は、島北東部アルゲーロのサービスパークを中心に4本、計42.04kmのスペシャルステージSSが行なわれた。
風光明媚な地中海沿岸近くにグラベル（未舗装路）のSSが設定され、大勢の観客がラリーを見にSSを訪れた。オープニングステージのSS16は、午前8時半過ぎにスタート。総合2位のラトバラ（10号車）は逆転優勝を目指して全開アタックを敢行し、2番手タイムを記録。1位オット・タナク（Mスポーツ・フォード）との差を18.8秒に縮めた。
しかし、続くSS17でラトバラ（10号車）は、コーナリング中にエンジンがストップ。再始動に時間がかかり、タイム差が25.5秒に広がってしまった。SS16の再走SSであるSS18では、ラッピ（12号車）がベストタイムを、ラトバラ（10号車）が2番手タイムを記録。
そして、パワーステージに指定された最終ステージのSS19で、ラッピ（12号車）が、今大会最多となる6本目のベストタイムを刻み、ボーナスの選手権ポイント5点を獲得した。ラトバラ（10号車）は最後までアタックを続けたが、トップに届かず2位でラリーを終えた。また、ラッピ（12号車）はヤリスWRCでの参戦2戦目にして4位フィニッシュを果たし、ハンニネン（11号車）はパワーステアリングのトラブルを乗り越え6位で完走。全選手が完走を果たしてポイントを獲得した。
WRC第7戦のトップは「フォード・フィエスタWRC」、3位は「ヒュンダイ i20 クーペ WRC」だった。5位に入賞したセバスチャン・オジエがドライブする「フォード・フィエスタWRC」が、第7戦を終了してドライバーランキング1位をキープしている。トヨタのヤリ-マティ・ラトバラは、ドライバーランキング第4位だ。（編集担当：吉田恒）
