2月12日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの、競技最終日となる「デイ4」がスウェーデンのトルスビューを中心に行なわた。
そこで、トヨタ・ヤリスWRCで出場のヤリ-マティ・ラトバラ選手が優勝した。TOYOTA GAZOO Racing のWRC初優勝である。WRC参戦2戦目にしてドライバーズ選手権ランキングでトップに立った。また、同じくヤリスWRCのユホ・ハンニネンは、総合23位で完走を果たした。
ラリー・スウェーデンの競技4日目「デイ4」は、トルスビューの北側で2本のスペシャルステージ(SS)を走行し、最後にトルスビューのパワーステージ1本を走行する全3スペシャルステージ。計58.81kmのコースだ。前日の「デイ3」の最終ステージで首位に立ったラトバラは、2位を3.8秒リードして「デイ4」をスタートした。
落ち着いてステージに臨んだラトバラは、3本のSSすべてでベストタイムを記録。2位に対するリードを29.2秒差に拡大し、トヨタチームに1999年のラリー・チャイナ以来となるWRC優勝をもたらした。
ラトバラにとっては2016年の第3戦メキシコ以来の勝利であり、WRC通算勝利数は17に達した。なお、ラリー・スウェーデンでの優勝は4度目となる。
チーム代表でトヨタ社長の豊田章男氏は、「18年ぶりに復帰したFIA世界ラリー選手権、第2戦目にして、優勝することができました。“負け嫌い”のTOYOTA GAZOO Racingですから、私も、その日が来ることを心の底から願っていました。しかし、こんなにも早くその瞬間が訪れることは、私の想像を超えておりました。トヨタのWRC復帰を願い続け、その復帰を共に喜び、応援いただけたファンの皆さまのおかげです。ファンの皆さま、応援ありがとうございました」とコメントしている。(編集担当:吉田恒)