一昨年の日韓合意の着実な実施が重要と外相

2017年07月12日 15:11

 岸田文雄外務大臣は11日の記者会見で、韓国の女性家族相が一昨年12月の慰安婦を巡る日韓合意に対し、再協議の意向を示すとともに、戦争がもたらした人権侵害を記憶し、注意を喚起する役割を目指し、慰安婦博物館をソウル市内につくりたい意向まで示したことに「一昨年の日韓合意については慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決について日韓間で解決したもの」と語るとともに「国際社会から高く評価された合意が着実に実施されることが重要」と強調した。

 また博物館の話についても「日韓合意が最終的かつ不可逆的な解決を確認したものであり、着実な実施が重要であるという考え方を引き続き粘り強く、あらゆる機会を捉えて合意の着実な実施を求めていきたい」とした。

 一方、ユネスコの記憶遺産の登録に向けて韓国政府が拠出金をする意向についても「申請は加盟国間の友好と相互理解の促進というユネスコ設立の本来の趣旨と目的に反しかねないというのが我が国の認識だ」とし「韓国政府に対して日韓合意も踏まえ適切に対応するよう累次にわたり申入れてきた。韓国政府に我が国の立場を改めて強く申入れた」と述べた。(編集担当:森高龍二)