岸田文雄外務大臣は21日の記者会見で、同日約25分にわたり行った韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官との電話会談で「北朝鮮情勢について議論し、北朝鮮の非核化に向けて日韓・日韓米で緊密に連携し、圧力を強化していくことを確認した」と語った。
また岸田外務大臣は「日本にとって韓国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国」とし「様々な分野における日韓協力をさらに進め、未来志向の新時代へと発展させるため、自身も康長官との間で緊密に意思疎通を図り信頼関係を構築していきたい」と述べた。
また、慰安婦問題についての最終的・不可逆的な日韓合意に対して、記者団から文在寅(ムン・ジェイン)大統領がワシントンポストとのインタビューで日本の謝罪が必要だと発言されたが、何らかの話題に上りましたかとの問いには「電話会談の中では何も出てきてはおりません」と答えた。
岸田外務大臣は「一昨年の日韓合意は最終的かつ不可逆的な解決について日韓両国間で確認したもの。国際的に高く評価された合意が着実に履行されることは重要だと思っている。韓国の新政権に対しましても粘り強く、あらゆる機会を捉えて合意の着実な実施を求めていきたいと考えている」とした。(編集担当:森高龍二)