セキュリティ対策ソフトを最新版に金融庁が警鐘

2012年02月27日 11:00

 金融庁はスパイウェアなどの不正プログラムやフィッシングなどの手口でインターネット・バンキング利用者のID・パスワード等を盗み、預金を不正に払出す事案が発生しているとして、パソコンのセキュリティ対策ソフトを最新版にするなど、被害に遭わない対策をとるよう注意を呼びかけている。

 全国銀行協会ではセキュリティ対策ソフトを最新版にすることはもちろん、(1)心当たりのないメールは開かないこと(2)怪しいホームページへのアクセスに注意すること(3)インターネットカフェなど誰でも利用可能なパソコンでインターネット・バンキングの取引をしない(4)取引銀行が導入しているセキュリティ対策ツール(ワンタイム・パスワードなど)を活用する(5)こまめに預金残高をチェックし、不審な引き出しがないか確認する、などを呼びかけている。

 全国銀行協会によると昨年上半期(4月から9月)だけで58件、8800万円がインターネット・バンキングにより不正に払い戻されていた。(編集担当:福角忠夫)