21日午後7時半現在、熱中症で病院に運ばれた人が全国で少なくとも828人にのぼっている。熱中症にかからないためには予防策を知り、実行しているかが重要となる。そんななか、ネオマーケティングが、20歳~79歳の男女1200人を対象に「熱中症」をテーマにしたインターネットリサーチを実施。その結果を公表した。
連日の猛暑日で熱中症患者が急増しているようだ。21日午後7時半現在、熱中症で病院に運ばれた人が全国で少なくとも828人にのぼっている。熱中症にかからないためには予防策を知り、実行しているかが重要となる。そんななか、ネオマーケティングが、20歳~79歳の男女1200人を対象に「熱中症」をテーマにしたインターネットリサーチを実施。その結果を公表した。
「医師に熱中症と診断されたことがある」人は4.3%、「熱中症と思われる症状になったことがある」人は25.2%と合計29.5%が熱中症を経験していた。年代別にみると20代が最も多く、合計43.0%で熱中症を経験したことがあるとの結果となった。熱中症経験者では複数回熱中症、もしくは熱中症と思われる症状になったことがある人もいて、熱中症経験者全体の46.3%で2~3回、7.9%で4~5回、5.9%で6回以上経験していた。
熱中症の予防に関しては、全体の98.9%で「水分補給」を実施していたほか、「エアコンや扇風機で室温を下げる」(66.0%)、「通気性のよい服を着る」(54.5%)、「外出時は日差しを浴びないようにする」(54.0)といった予防策をとっている人が多かった。一方、「除湿器等を使って湿度を下げる」方法を実施している人は15.0%と少なく、熱中症予防における湿度に対する意識の低さが浮き彫りとなった。
また、水分補給を実施している人が大半だったにもかかわらず、脱水症状の予防や治療等に用いられる「経口補水液」について「どのようなものか知っている」人は全体の44.0%と半数以下で、「名前だけは知っている」人が39.5%となっている。さらに経口補水液を飲んだことがある人は全体の30.5%にとどまり、塩分濃度に違いがあることを知っている人は、経口補水液が「どのようなものか知っている」人の38.1%にとどまった。
経口補水液に様々な塩分濃度のものがあり、体の水分不足の状態に合わせ、経口補水液を選ぶことが重要となる。経口補水液は自分で作ることも可能で500mlの水に20gの砂糖と1.5gの塩を加える。スポーツドリンクと比較して糖質が少なく塩分が多い経口補水液は熱中症予防に有効な水分源で、布団に入る前、入浴の前後、運動中と運動の前後などに摂ると効果的となる。(編集担当:久保田雄城)