野田聖子総務大臣は15日の記者会見で、地方議員の厚生年金加入についての賛否を問われ「まだ俎上にも上がっていない話なので、財政面でも国民の皆さんが納得でき、なおかつ、地方の議会を存続できる方法というのを、多くの意見を聞きながら答えを導いていきたいと思う」と地方議員の人材確保を踏まえた環境づくりの一環として、検討課題のひとつであるとの受け止めを示した。
野田総務大臣は「一番の問題は地方に人が少なくなっていく。特に、若手が流出する中、議会を担う人たちがなかなか見つからないという根本的な問題が(背景に)ある」とした。
野田大臣は「それについて、いろいろアプローチがあると思う」とし「町村総会。あと、土日だけにしたらどうかとか、厚生年金加入も、そういういろいろな意見が出る中の一つなのだろう」との受け止めを語った。
地方議員が厚生年金に加入した場合、新たに200億円の財源が必要になるとされている。また、政務活動費の使われ方の透明性の確保が不十分な自治体が多いうえ、政務活動費を後払いにしている自治体も数えるほどしかない状況で、地方議員の厚生年金加入に理解を得るのは厳しいとみられている。(編集担当:森高龍二)