トヨタ、安全支援装置搭載車の事故低減効果公表、同時にクラウンの特別仕様車発表

2017年08月29日 07:15

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クラウンに追加となる2リッターターボ仕様の特別仕様車「アスリートS-T“J-FRONTIER Limited”」、454.68万円

 トヨタは、クラウンの特別仕様車“J-FRONTIER Limited”を“アスリート”シリーズに設定。全国の正規販売店で、8月28日から発売を開始した。

 特別仕様車“J-FRONTIER Limited”は、駐車場などにおけるアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与する先進の安全機能インテリジェントクリアランスソナー(ICS)を特別装備したモデルだ。

 エクステリアは、漆黒メッキ加飾を施したフロントグリルをはじめ、ブラック塗装のフロントフォグランプベゼルやリヤバンパーロアスポイラーに加え、随所にダークスモークメッキ塗装を施すなど、黒を基調としたアクセントを取り入れ、上質でスポーティな印象と力強さを演出した仕様となっている。

 また、インテリアは、日本のモノづくりの技術を用いたブラックレイヤーウッドステアリング(本杢目)のほか、東レ製の滑らかな風合いのウルトラスエードと本革を組み合せた専用シート表皮(特別設定色アイアンブラック)などを採用し、シックで落ち着いた室内空間を創出した。

 さらに、アルミ制ペダルを特別装備し、スポーティな雰囲気を強調している。

 なお、今回の特別仕様車は、経済産業省、国土交通省など政府が官民連携で推奨する安全運転サポート車のうち、高齢運転者に特に推奨する「セーフティ・サポートカーS(通称:サポカーS)」の「ワイド」に相当する。

 この特別仕様車の発表と前後して、トヨタは安全支援技術「Toyota Safety Sense」、ならびに「ICS」の装着による事故低減効果を公表した。それによると、公益財団法人交通事故総合分析センター(ITARDA)の事故データを基に、トヨタが独自算出したところ、追突事故については、Toyota Safety Sense搭載車は非搭載車に対して約5割減、また、Toyota Safety Sense PとICS双方の搭載車においては非搭載車に対し、約9割減という結果を得たと公式に発表した。

 Toyota Safety Sense PおよびICSを搭載する車両は、前述したように経済産業省、国土交通省など政府が官民連携で推奨する安全運転サポート車のうち、高齢運転者に特に推奨する「セーフティ・サポートカーS(通称:サポカーS)」の「ワイド」に相当する。この結果を受けてトヨタは、実際の安全性向上に効果のある、Toyota Safety SenseとICSとを組み合わせて装着する車両の設定を、2018年度末までにコンパクトカーも含め、販売車両全体の約9割まで拡充していくとしている。

 特別仕様車はクラウン・アスリートSの2リッターターボ車とハイブリッドに用意され、価格は2リッターターボ車が454.68万円、ハイブリッド車が497.88万円(FRモデル)、519.48万円(4WDモデル)となった。(編集担当:吉田恒)