河野太郎外務大臣は北朝鮮が29日午前5時58分ころ、弾道ミサイルを西岸から発射し、北海道襟裳岬上空を8分後に通過、6時12分に襟裳岬東約1180キロメートルの太平洋上に落下したとみられることを受け「北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に最も強い形で抗議を申し入れた」と国家安全保障会議関係閣僚会合後、臨時の記者会見を開き、語った。
また「ニューヨークでは米国、韓国と連携し、安保理議長国のエジプトに対し、安保理の緊急会合を直ちに開催するよう申し入れの連携を現在、行っている」と申し入れの準備に入っていることを明かした。河野大臣は「安保理で、今まで以上に強い姿勢を見せていく必要がある」とした。
また「様々な情報を集めながら、しっかり北朝鮮に対し圧力をかけ続けるように努めたい。相当我が国に対する危機というのが強くなってきている」との認識を示し、関係国へ電話会談を申し入れており、時間の調整中だとした。電話会談申し入れ先については「控えたい」として、相手先は明かさなかったが、米国、韓国、中国などとみられる。
韓国合同参謀本部の情報として韓国・聯合ニュースは「飛行距離は約2700キロ以上、最高高度は約500キロと見ており、詳しく分析している」と伝えた。また、発射の狙いについて「国連安保理が採択した厳しい制裁決議への反発、韓米両軍が韓国で21日から実施している合同指揮所演習・乙支フリーダムガーディアン(UFG)に対する抗議との見方がある」としている。(編集担当:森高龍二)