権力をつくる院と監視する院に衆参の役割を提起

2017年11月20日 06:58

 自民党の石破茂元幹事長は17日のブログで、衆参の位置づけについて「衆議院を『権力を創る院』、参議院を『権力を監視する院』として位置づけ、機能を分化するべきだと考えている」と自身の両院の役割に関する考えを提起した。

 そのうえで「この議論を始めると、自民党対各党、各党内部でも衆議院対参議院、都市対地方、参議院内部でも選挙区選出議員対比例区選出議員等々、様々な思惑や利害が交錯し、果てしない応酬が繰り返され、全く結論が得られないことは必定」との見方を示し「残念ながらとても実現可能性があるとは思えない」とも。

 自ら提案している理由については「議院内閣制の下で二院制を採る以上、ほとんど同じ権能を持った院が二つ存在することは二院制の妙味を欠くもので、三権分立の観点からも、行政権力から独立した第二院の存在が必要で、そのためにも第一院との権限の分担・調整が必要と考える」からだと説明する。(編集担当:森高龍二)