衆院での安倍晋三総理の所信表明演説に対する代表質問が20日の本会議で行われ、立憲民主党の枝野幸男代表は「トップダウン型の政治ではなく、国民の皆さんの、草の根からの声に支えられた、ボトムアップ型の政治」こそ、実現すべき政治の姿と訴え「日本の民主主義を真っ当な政治に取り戻す」「一握りの人の政治から、みんなでつくる真っ当な民主主義へ、一緒に歩みを進めよう」と呼びかけた。
また「立憲民主党が目指す社会は、多様性を認め合い、困ったときに寄り添い、お互い様に支え合う社会」と党の目指す社会像を示した。
枝野代表は「皆さんが背中を押して、国民の声が作った政党が立憲民主党」とし「2017年10月22日。この日から日本の民主主義が変わり始めた。そう言ってもらえるような歩みを進めて行きたいと決意している」と党代表としての決意を国会の場で表明した。
また、枝野代表は政治が自己責任を過度に煽るとすれば、それは政治の責任放棄になるとも強調。枝野代表は経済について「長期にわたる経済の閉塞状況の原因は国民の所得を削り、中間層を激減させたことによる個人消費の低迷にある」とし「所得の低い人から、所得の底上げを図る。そのことで、消費を喚起できる。消費不況を脱却し、経済と社会を活性化させるためには分厚い中間層を取り戻すという、草の根からの経済再生」が必要だと訴えた。(編集担当:森高龍二)