2018 WRC緒戦、チームトヨタ「ヤリスERC」2位、3位、7位で全車完走

2018年02月01日 08:24

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チームTOYOTAのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位となったWRC緒戦「ラリー・モンテカルロ」

 2018 年FIA 世界ラリー選手権(WRC)第1 戦ラリー・モンテカルロの競技4日目最終日の1 月28 日、スペシャルステージ(SS)はモナコを基点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team のオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)が総合3位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #9号車)が総合7位でフィニッシュし、トヨタ・ヤリスWRC は全車が完走を果たした。

 ラリー最終日のデイ4 は、モナコを基点にフランス山中で2 本のステージを各2 回走行する4 本、計63.98km のSS で行なわれた。
 デイ3 で2 位につけていたタナックは、確実なフィニッシュを目指し安定した走りを続け、ヤリスWRCで出場した初のラリーで2 位という結果を残した。

 タナックは難しい路面コンディションでヤリスWRCのポテンシャルを引き出し、4 日間で4 本のSS ベストタイムを記録した。また、ラトバラは最終日も3 位のポジションを堅持し、昨年に続きポディウムフィニッシュを果たした。

 デイ3終了時点で4 位につけていたラッピは、最終ステージのSS17 で小さなミスをしてタイムをロス。4 位と約14 秒差の7 位でラリーを終えた。ラッピは今回ラリー・モンテカルロに初めてWRカーで出場したが、力強いパフォーマンスを示し、今後に繋がる多くの経験を蓄積した。

 WRCの次戦は、2 月15 日から18 日にかけて開催される第2 戦ラリー・スウェーデンだ。スウェーデンはシーズン唯一のフルスノーラリーであり、ラリーカーはスタッド(スパイク)が埋め込まれた、雪道専用のスノータイヤで雪と氷に覆われた森林コースを走行する。スタッドタイヤのグリップ力は非常に高く、またスウェーデンのSS は緩やかな高速コーナーが多いため、雪のラリーにも関わらず平均速度はWRC 全戦の中でトップ3 に入るほどの高速ラリーだ。なお、ラリー・スウェーデンは、去年TOYOTA GAZOO Racing World Rally TeamがWRC 復帰後、最初に勝利を手にしたラリーであり、昨年優勝したラトバラとチームにとってはとても思い出深い1戦となる。(編集担当:吉田恒)