生活習慣病に対する予防や改善を目的に生活習慣の改善に取り組んでいる人は男性では50.4%、女性で57.6%にのぼることが厚生労働省の平成22年国民健康・栄養調査で分かった。
30歳以上の男女を対象に調査したもので、男性の有効回答者は3310人、女性の有効回答者は3830人。男性では60歳代(回答者800人)が58.9%で最も多く、70歳以上(784人)も55.1%、50歳代(601人)も51.9%と平均値を超えていた。
女性の場合も60歳代(896人)が68.4%で最も多く、50歳代(683人)が61.8%、70歳以上(1013人)が58.6%で平均値を超えた。
取り組んでいる内容では男性の場合、食べ過ぎないようにしている(カロリー制限)人は47.2%でトップ。次いで野菜をたくさん食べる(44.6%)、脂肪分(あぶら分)をとり過ぎないようにしている(39.3%)、運動をするようにしている(38.6%)、塩分をとり過ぎないようにしている(37.7%)というもので、女性では野菜をたくさん食べる(57.5%)という回答が最も多く、次いで脂肪分をとり過ぎないようにしている(52%)、食べ過ぎないようにしている(51.4%)、塩分をとり過ぎないようにしている(50%)、肉に偏らず魚をとるようにしている(42.3%)になっていた。
一方、生活習慣の改善に取り組んでいない人(男性1635人、女性1613人)では取り組まない理由に病気の自覚症状がないからが52.2%、51.9%とともに最も多く、2番目に多かったのは男女ともに面倒だから(21.7%、14.6%)、健康に自信があるから(18.8%、14.1%)などだった。(編集担当:福角忠夫