金委員長の親書を渡し、文大統領の訪朝を要請

2018年02月14日 06:40

 韓国・聯合ニュースは13日、同日午前に韓国統一部の千海成(チョン・ヘソン)次官が長嶺安政・駐韓日本大使と面談すると伝えた。「北朝鮮の高官代表団の来韓など、南北間の現況について意見を交わすとみられる」としている。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹で、党中央委員会第1副部長の金与正(キム・ヨジョン)氏が金委員長の親書を韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に渡し、訪朝を要請したと伝えた。

 また千次官は14日に邱国洪・駐韓中国大使と面談する予定だと伝え、面談の目的について聯合ニュースは「南北首脳会談実現への地ならし」との見方を示している。

 また、聯合ニュースは日韓両国の国会議員による未来対話が催されたことを報じ「朝鮮半島や北東アジアの平和定着に向けた対北朝鮮戦略を巡り、両国の国会議員らが活発な討論を行った」と12日伝えた。

 この中で、韓国国会のイム・ビョンシク副報道官の話として「与党『共に民主党』の尹昊重(ユン・ホジュン)議員は『安倍首相が訪問したことには感謝するが、(ホスト国と)異なる発言をし、失点した』と指摘した」と日韓首脳会談で安倍晋三総理が韓米合同軍事演習を延期する段階ではないと提案したことに反発したことを伝えた。

 これに対して「日本側は安倍首相の訪韓には反対する意見が多くあり、自民党は激しく反対していた」と伝えたうえで、総理訪韓は「総理自身が決断したとして理解を求めた」旨を報じた。安倍総理としては北朝鮮の核・ミサイル開発の政策転換を図らせる環境づくりこそ、今は大事と伝えたかったものとみられる。(編集担当:森高龍二)