アウディ、アッパーミドルセダン「A6」が新型にスイッチして欧州デビュー

2018年03月05日 07:47

Audi A6 Sedan

長いボンネットとロングホイールベース、短いオーバーハング、前後フェンダーのキャラクターラインがもたらす、非常にバランスの取れたプロポーションとなった新型アウディA6

 アウディは、欧州市場に向けて8世代目となるアッパーミドルセダン、新型Audi A6 を発表した。エレガントな造形の新型Audi A6 は、デジタル化、快適性、スポーツ性の面で多彩な装備を誇るラグジュアリーセダンだ。

 すべての搭載エンジンには、マイルドハイブリッド(MHEV)テクノロジーシステムが標準で搭載され、機能性と効率が高まっている。

 新型に搭載したフルデジタルのMMI タッチレスポンス操作システムは、直感的な操作が可能。広範囲なコネクティビティ及びアシスタンスシステムによって、インテリジェントなネットワーク化が実現している。

 新型A6 に搭載されるすべてのエンジンには、アウディの新しいMHEV テクノロジーが組み込まれた。このシステムは、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオン電池から構成され、55~160km/hの間で、コースティング(惰性走行)を行なう。

 スタート/ストップ機能は、22km/h 以下で作動し、エンジンは停止状態から発進を予期すると自動的に始動。減速時には、BAS が最大12kW のエネルギーを回生する。MHEV テクノロジーにより、実際の走行において100km走行あたり最大0.7リッターの燃料消費が削減されるという。

 欧州市場に当面供給するモデルのエンジンは2種類だ。ガソリンユニットは、3.0 TFSIで、このターボチャージャー付きV6 エンジンは、最高出力250kW(340hp)、最大トルク500Nmを発揮する。このエンジンを搭載した新型Audi A6 の0~100km/h 加速は5.1 秒、最高速度は250km/h(電子リミッター作動)となる。

 いっぽう、210kW(286hp)の最高出力を発生する3.0 TDIも、同等のパフォーマンスを発揮する。最大トルクは620Nm に達する。

 新型A6 のハンドリングは、先代モデルよりもさらにスポーティになった。これは、四輪操舵システム「ダイナミック オールステアリングホイール」を備えた革新的なサスペンションによって達成される。標準でもスポーティなプログレッシブステアリングの設定は、ステアリングを切るにつれてダイレクトなレシオに変化し、路面からの明確で繊細な情報をドライバーに伝える。

 新型A6 は、市街地では容易な取り回しを、ワインディングロードでは俊敏な走りを、高速道路では優れた快適性を提供する。

 新型アウディA6は、本国のドイツで本年6月から販売が開始される予定。ベース車両の価格は5万8050ユーロからとなる。(編集担当:吉田恒)