メルセデス・ベンツは2月2日(日本時間3日未明)に、オランダ・アムステルダムにおいて、4世代目となる新型「Aクラス」(W177型)を世界初公開した。およそ6年ぶりのフルモデルチェンジだ。
メルセデスは同社のインターネット・メディアにおいて発表会の模様をライブ配信した。
4世代目のAクラスは、エクステリアデザインや基本的なパッケージングは、初代2代目から一転して背の低いハッチバックデザインを採用した3世代目を継承した。BMW1シリーズやアウディA3スポーツバックなどのプレミアムHBの競合車を相手に成功を収めたコンセプトを引き継ぐ。
ただ、今回の新型は、クラスをリードするコネクティビティ性能を標榜する新開発のMBUX (Mercedes-Benzユーザーエクスペリエンス)を搭載したことが最大の特徴だ。
技術的なハイライト、MBUXは従来型のダッシュボードという概念を覆すインパネで、ひと目で新型とわかる。メーターやナビシステムとすべての情報表示アイテムが内包する大型ディスプレーに収納される。このマルチメディアシステムのユニークな特徴は、人工知能を利用したタッチスクリーン制御の高解像度ワイドスクリーンコックピット、拡張リアリティ技術のナビゲーション、「Hey Mercedes」という言葉で始まる自然な音声認識によるインテリジェントなボイスコントロールなどとなる。
新型は従来のボディよりもやや拡大した全長×全幅×全高4419×1795×1440mm。後席ドアを拡大して乗降性を高め、同時にラゲッジ容量を拡大した。
搭載するパワートレーンは、日産・ルノー陣営製の162ps/25.4kg.mを発生する1.4リッターガソリンターボの「A200」。そして、224ps/35.7kg.mのメルセデス製の2リッターガソリンターボの「A250」となる。加えて、欧州向けに1.5リッターのディーゼルターボも用意される模様だ。
組み合わせるトランスミッションは欧州向けの6速マニュアルがあるものの、ほぼ7速デュアルクラッチとなる模様だ。(編集担当:吉田恒)