立憲民主党の辻元清美国対委員長は10日、記者団の取材に応じ、2015年4月2日に愛媛県と今治市の職員・加計学園幹部が総理官邸で当時の柳瀬唯夫総理秘書官と面会。その際、柳瀬総理秘書官は、加計学園への獣医学部新設について「首相案件」と発言していたとの報道について「加計学園問題は、総理のご意向というより、総理主導だったのではないかという疑いが濃厚になった」と語った。
辻元国対委員長は「隠ぺいや改ざんでふたをしようとした真実が、次から次へと出てくる事態になっている」と森友問題での財務省の決裁文書改ざん、口裏合わせの要請、イラク派遣部隊の日報の存在などなど、相次ぐ問題に「総理は9日の参院決算委員会質疑で『うみを出し切る』と答弁されたが、うみを出している病の源は総理自身なのではないかという疑いを国民から向けられていることを自覚された方がいい」と指摘した。
立憲、民進、希望、共産、自由、社民の野党6党の国対委員長は11日の衆院予算委員会集中審議に柳瀬元総理秘書官や当時、国家戦略特区を担当していた藤原豊前内閣府審議官の証人喚問を求めることを確認した。(編集担当:森高龍二)