与党幹部からも加計疑惑の真実解明へ努力必要

2018年05月13日 11:54

 与党・自民党の石破茂元幹事長が加計学園・岡山理科大学獣医学部新設を巡り国家戦略特区制度で「加計ありき」でなかったかの疑惑解明へ、「真実を解明する、という安倍総理の意向が実現されるべく、さらなる努力が必要です」と11日のブログで国民が求める疑惑解明へ、積極的に努力する必要性が強く提起された。

 行政が歪められたことはなかったのか、公平に行政が行われているのか、民主主義の根幹にかかわる疑惑だけに、国会での議論の正常化のためにも、一層、解明が求められる。

 石破氏は10日の衆参での予算委員会での柳瀬唯夫元総理秘書官の参考人としての答弁に対し「官邸にいると世間の感覚とずれてしまうので、面会希望があった人にはすべて会うようにしていた。東大元教授が滔々と話していたので、愛媛県や今治市の関係者がいたことは認識していなかった、などとする答弁」は「やや後味の悪いものだった」と受け止めを書き込んだ。

 特に、獣医学部新設の場合の「4条件」について、今もクリアしていたのか明確でない中、この4条件を柳瀬氏が「石破4条件」と何度も口にしたことに石破氏は「相当の違和感を覚えた。国家戦略特区として認定する際の4つの条件は、2015年6月30日に日本再興戦略2015改訂版として閣議決定されたもので、『安倍内閣4条件』と言うべきもの。1人の大臣の意向では閣議決定はできない」と、表現が正しくないと批判した。

 さらに八田達夫国家戦略特区ワーキンググループ座長が戦略特区の意義を延々語り、質問時間を消化したことに「相当の混乱ぶりが見られた」と表現し、疑問を呈した。今回の問題、「加計ありき」で進んだのではないかとの国民の疑念が深まるばかり。柳瀬氏に対しては証人喚問がやはり必要といえそう。(編集担当:森高龍二)