再開発ラッシュの渋谷、東急グループの複合ビル「渋谷ストリーム」概要発表

2018年05月29日 06:30

SHIBUYA STREAM

東急が、ヒカリエに正対する渋谷駅に「渋谷ストリーム」を9月13日に開業。1階から3階の商業ゾーンに出店するテナントについて発表した。入居する30店舗はすべて飲食店だ

 東急電鉄は、旧東横線渋谷駅のホームおよび線路跡地を利用した「旧渋谷駅南街区プロジェクト」にて開発中の大規模複合施設「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREAM)」の開業日を2018年9月13日に決定し、商業ゾーンに出店する全30店舗について発表した。

 商業施設部分は1〜3階に置かれ、そのコンセプトは「渋谷流=シブヤ・カスタム」が集まる商業空間。既存のルールにとらわれず、自分基準でカスタマイズやアレンジをする大人がターゲット。日本初上陸が1店舗、新業態が13店舗、都内・渋谷エリア初出店が7店舗となり、すべてが飲食店だ。

 4〜6階は交流&インキュベーション施設、9〜13階にはエクセルホテル東急が入る。ホテルは6月1日から宿泊予約の受付を開始する。「渋谷から世界へ 感性を刺激するホテル……THE SHIBUYA SENSIBILITY」をコンセプトに、外国からの訪日客を中心とした感度の高い人々に選ばれるホテルを目指すという。

 基本的に「渋谷ストリーム」はオフィスを中心にした複合商業ビルで、高さ180m、地上35階/地下4階、延床面積は11万6000平方メートル。渋谷で最大級の約4万6000平方メートルに達する14〜35階のオフィス部分にはグーグルの日本法人が入居する。

 渋谷といえば、東急グループの駅前再開発を横目で睨んで、パルコも旗艦店の渋谷店のリニューアルを実施しており、2019年秋にリニューアルオープン予定だ。かつて渋谷の文化を発信していたパルコが、いったいどんな手を打って来るのか注目が集まる。

 同時に、三井不動産は宮下公園の整備事業を進めており、2019年度に商業施設、噂によれば「ミッドタウン渋谷」をオープン予定とのこと。加えて、渋谷区役所庁舎新築工事、渋谷公会堂新築工事が進む公園通り頂上の区役所敷地内に、2020年の竣工を目指して超高層タワーマンションを建設する。

 東急東横線の地下鉄化を手はじめに進む、地下鉄銀座線など交通インフラの整備を中核として、渋谷の大規模でかつ総合的な再開発ラッシュが止まらない。(編集担当:吉田恒)