安倍晋三総理はRCEP(東アジア地域包括的経済連携)中間閣僚会合であいさつし「この地域で自由で公正なルールに基づく21世紀型の経済秩序を作り上げたい」と強くアピールした。
RCEP(アールセップ)にはASEAN10か国と日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドが参加し、物品貿易はじめ原産地規則や税関手続き、電子商取引などをテーブルに乗せ、交渉を進めている。
安倍総理は「我が国はTPP(環太平洋パートナーシップ)11の交渉をリードし、先日、批准に向けた国会承認を得た。昨年末には欧州とのEPA(経済連携協定)交渉も妥結した。自由貿易の旗手として、自由で公正なルールに基づく経済圏を世界に広げるために力を尽くしており、いよいよ次はRCEPだ」と強調した。
安倍総理は「RCEPの16か国を合わせれば人口は世界の半分、GDPは世界経済の3割を占める」とし「巨大な潜在力を有している」と市場性に大きな魅力を訴えた。
また「私はこれまで皆様の国のリーダーたちと首脳会談を行うたび、質の高いRCEPの早期妥結のための交渉加速化に向け、連携していくことを確認してきた。この地域の未来をしっかり見据えながら、皆さんと共に、質の高いRCEPをまとめ上げていく決意だ」と述べた。(編集担当:森高龍二)