総理、11日から18日までベルギーなどへ外遊

2018年07月03日 09:20

 安倍晋三総理は2日の政府与党連絡会議で11日から18日までの日程でベルギー、フランス、サウジアラビア、エジプトを訪問したい意向を語った。

 訪問の狙いについて安倍総理は「ブリュッセルでは日EU・EPAに署名する予定」とし「人口6億人、世界のGDPの3割を占める巨大な経済圏をつくり出し、日本のGDPを約5兆円、雇用を約29万人創出する」とした。

 パリについては「類を見ない規模で日本文化を総合的に紹介し、世界に向けて発信するジャポニスム2018の開会式にマクロン大統領と共に出席する。フランス革命記念日の式典パレードにメインゲストとして出席する」と説明。

 サウジアラビアとエジプトについては「中東の大国であり、経済ミッションにも同行していただき、経済関係の拡大に弾みをつける。地域や世界が直面する諸課題についても戦略的な議論したい」などとした。

 このほか、安倍総理は「与党の皆様にも精力的に議論いただいた新たな骨太方針、未来投資戦略を取りまとめた。これらの方針を踏まえ、力強い経済成長と財政健全化を実現していく」とした。

ただ、財政健全化との関係では「基礎的財政収支の黒字化では5年先送り。この政権(安倍総理)の在任期間分、財政健全化が遅延したことになる。骨太で想定しているGDP成長率は名目プラス3%、実質プラス2%。1995年度から2016年度の名目GDP成長率の平均は0.3%だった。実績とかなり乖離した好景気を前提としており、骨太の方針は水増し成長率を前提とした絵に描いた餅」(野田佳彦前総理がブログで指摘)との厳しい指摘もある。(編集担当:森高龍二)