民主党の原点に立ち返ることを求めた 野田総理

2012年01月30日 11:00

 中曽根弘文元外務大臣(自民党)は27日の参議院本会議で「野田総理が民主党大会で消費税増税の法案について参議院に送ってこの法案を潰したらどうなるかをよく考えて頂く手法も時には採用していこうではありませんか、というような恫喝まがいの発言をした」と指摘するとともに、この発言は「二院制における参議院の自由な審議権を否定するもので、議会制民主主義の根幹を否定するような発言は断固許されない。発言の撤回と謝罪を求める」と追及。野田佳彦総理は「(ねじれ国会の下で、国民の生活が第一とする)民主党の原点に立ち返えろうと民主党議員に対するもの」と弁明した。

 野田総理は「野党も与党も議席数のみで先入観を持つことなく、積極的に議員立法等を議会に提案し、政策議論等で内容の優劣をと提唱したもので、参議院の審議権を否定するものでも、衆議院の審議権をないがしろにするものでない」とした。また「特定の法案等を念頭においたものでもない」とした。ただ、消費税増税を含む社会保障と税の一体改革に対し、党内引き締めを図るための発言と見るむきもある。(編集担当:福角忠夫)