イージスアショアは維持費含め2基4700憶円

2018年07月31日 07:06

 防衛省が秋田県と山口県への設置を計画している「陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージスアショア)」に搭載するレーダーの選定結果を30日発表した。2基の費用と教育訓練費、30年間の維持・運用経費は現時点で判明しているだけでも約4664億円に上った。

 防衛省によると、MDA(米国ミサイル防衛庁)、ロッキード・マーチン社が提案する「ロッキード・マーチン社製造のLMSSR」は基本性能・後方支援・経費など総合的な評価で最高点となった、としている。

 防衛省の資料によると、LMSSRの「基本性能」については「弾道ミサイルの探知性能や同時対処能力、レーダーの連続運用性等について評価した結果、全体ではより高い評価を得た」とし「後方支援については、レーダー等の構成品の信頼性及び整備性、補給支援態勢(部品の安定供給等)等について評価した結果、全体では『LMSSR』がより高い評価を得た。」としている。

 また経費について「導入経費に加え、維持・運用経費等を含んだ経費を評価した結果、『LMSSR』がより安価で、高い評価を得た」としている。費用は総額4700億円だが、これには垂直発射装置(VLS)、施設整備費、電力料金、燃料費等が含まれていないため、費用はさらに膨らむことになる。(編集担当:森高龍二)