専守防衛、集団的自衛権不行使に歴史の重み

2018年08月07日 06:21

 立憲民主党の枝野幸男代表は6日、広島市原爆死没者慰霊・平和祈念式に参列後、記者団の問いに答え、憲法9条(戦争の放棄)について「わが国が領土・領空・領海を攻められたとき以外は、こちらから他国に戦争をしかけることはしない」とする『専守防衛』や「集団的自衛権は行使しない」とすることは「多くの犠牲の上に作られた大変大きな価値」であり、「これからもしっかり守っていきたい」と強調した。

 安倍政権が改憲、とりわけ憲法9条への自衛隊追記などを促していることについて「憲法そのもの、条文を変えてはいけないという立場ではない」としたうえで「9条について言えば専守防衛、集団的自衛権は行使しないということを、より明確にする方向でなければいけない」と述べた。

 また「立憲主義をさらに強化する、権力を縛る方向でなければいけない」との考えを示した。枝野代表は「権力が自由にできる方向、自衛権の行使の範囲を広げる方向になるような憲法改悪には徹底的に反対する」とした。(編集担当:森高龍二)