「WRC招致応援団」の4名のメンバー、左からフリーアナウンサーの安東弘樹さん、プロスケーターの小塚崇彦さん、SKE48卒業生でコ・ドライバーとしてラリーに参戦している梅本まどかさん、J SPORTSのWRC速報ナビゲーターを務める栗田佳織さん
2019年のWRC(世界ラリー選手権)日本ラウンド開催を目指すWRC日本ラウンド招致準備委員会が活動経過報告会で、WRCプロモーターと開催契約を結んだと発表した。同時に、2019年9月および11月の候補日をFIAに開催申請したと伝えた。招致準備委員会の中心的な役割を担っているのは株式会社サンズである。
WRC日本ラウンドの招致計画と招致準備委員会は、2018年1月に発足。発表会見はオートサロンの会場で実施された。2017年にトヨタがWRCに復帰し、国内でも人気が再燃しつつある。WRC日本ラウンドを復活させるため、今年度から関係各所との調整が進められている。WRCジャパンラウンドが開催されれば2010年に北海道十勝で行なわれた「ラリー・ジャパン」以来となる。
その招致準備委員会は、WRCのプロモーターである独「WRCプロモーターGmbH」とWRC日本ラウンドに関する開催契約を締結。契約期間は4年間で、2019年のWRC日本ラウンド開催が確定した場合、2022年まで日本国内でWRCを開催することとなる。
これにあわせて招致準備委員会は、TMSC(トヨタ・モータースポーツ・クラブ)と共催という恰好で、JAF(日本自動車連盟)を通じてFIAに開催カレンダーを申請した。
開催日程については2019年9月12?15日、2019年11月7?10日、14?17日の3日程が候補とされており、開催地域は愛知県と岐阜県、一般公道と舗装された林道(ターマック)が主な舞台となる予定だ。
ヘッドクオーターとサービスパークは愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク)に設営することが想定されており、このモリコロパークには来場者が楽しめるエキシビションエリアのほか、1周5kmのサイクリングロードを活用したSSの設定構想もあるという。
大会名称については、2010年まで使用されていた「Rally Japan(ラリー・ジャパン)」の名称を使用するべくAG.MSC北海道と協議が進められている。
なお、今回の申請は正式に開催が決定したものではなく、あくまで暫定だ。今後、各種手続きや視察などを経て、12月上旬に開催予定のWMSC世界モータースポーツ評議会で審議後に正式決定となる。
これら発表と同時に、2019年のWRC日本ラウンド招致活動を後押しする「WRC招致応援団」が結成され、メンバーが紹介された。4名のメンバーは、プロスケーターでモータースポーツにも参戦する小塚崇彦さん、SKE48卒業生でコ・ドライバーとしてラリーに参戦している梅本まどかさん、J SPORTSで放映されているWRC速報のナビゲーターを務める栗田佳織さん、そしてクルマ好きで知られるフリーアナウンサーの安東弘樹さんが就任した。(編集担当:吉田恒)